朝霧
海
サイレンみたいなアラームを止めて
そのまま布団の中で溺れると
無意識の粒子が立ち込める
それらは映像となって
現実のように振る舞い
不思議が不思議でなくなる
サイレンが割り込んできて
手だけを粒子から突き出す
急速に霧散する無意識
瞼に残る粒子の匂い
手にした端末の冷たさ
朝の始まり
自由詩
朝霧
Copyright
海
2024-10-08 18:31:30