秋の朝(変身)
田中教平/Kou

とらわれていたものを減らして
一夜経ち
芳醇な朝に居ます
太陽に
畏敬の念を抱きつつ
あの太陽は
人間の
人力によって上昇している──、
とも思われる
思いの力は絶大で
他に
わたくしの帰るべきところがある
と思われてくる

私は歩いた
スマフォには
XもInstagramも
アンインストールされていた
しかしさくばんは
スコッチウィスキーを嗜み
アメリカンスピリットを吸っていた

 変化には時間がかかる!

じぶんじしんのことを
実況中継 実況中継
きみがなにとなく歩いている道も
思えば 不思議でいっぱいだ
わたくしは

とらわれていたものを減らして
一夜経ち
芳醇な朝に居ます



自由詩 秋の朝(変身) Copyright 田中教平/Kou 2024-09-26 08:06:09
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