暁
ミナト 螢
明るい月の下で
君と過ごす夜が始まる
未来とか希望とか
ぼんやりとしか見えなくても
頭の中から飛び出して
走って行きたい場所が
前だけにあると思っていた
君には僕の知らない
過去があって
当たり前のことなのに
うまく流せなくて
ふたりでいるのに
寂しくなるなんて
どんな風に
笑えば良いのかな
変えることが出来ない
過去に囚われて
一度落ちた穴から
這い上がるために
君の手を掴みたい
好きだと言ってくれなくても
優しくされたら
信じてしまう心は
ただ温もりが欲しい
未来の方がずっと
君の側に居られるし
僕は明日を生きるために
恋をする