柳
46U
涼風たつ坂 くだれば川辺
たっぷりとゆれる 青柳
樹下にたたずめば おとこの腕を
やさしい檻を思い出す
長い髪したひとでした
たてがみみたいに見えました
抱きしめられると 肩に背中に
髪がやさしく降りました
腕と髪とでわたしを包み
キャラメルみたいに甘くして
煙草の薫りのくちびるで
とろり とかしてたべました
涼風たつ頃 わたしは独り
彼岸も過ぎて 陽も淡く
柳の枝をゆびで梳き
影絵の夏を愛でました
自由詩
柳
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46U
2024-09-25 13:03:04
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