レタス

美酒に酔いしれ
夢は万華鏡のように移ろいながら
次々と舞台を変えては魅了した

深い森の中を彷徨ったり
渓に宝石魚を追い求めたり
鮮やかな花園に埋もれたり
青い波間に抱かれたり
風に吹かれた鳥のように空を舞ったり

美酒の魔法はぼくをいざなった

眠りから覚めると
雨粒が夜を閉じ込め
秋虫たちを黙らせていた
目覚めの酒は何時もの安酒で
うつつに帰った
これでいい
これがいい
気分は上々
明日は良い日になるだろう




自由詩Copyright レタス 2024-09-16 00:11:39
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