木霊の仔
海
正義は破壊に加担した
枯れかけた地球
生きのびるために
最期の抱擁
種を超え交ざり合い
限界突破して
母なる個体が残された
羊水に守られて
夢見る木霊の仔
月暈に包まれた
月の裏側を想う
もうすぐ最期の船が出る
行き先を決めるのは木霊の仔
月は一際明るかった
自由詩
木霊の仔
Copyright
海
2024-09-15 19:03:24