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atsuchan69
白く浮かんだ綿雲が涼しげな影を作り、
緑の斑は噴煙のように大地を盛り上がらせた
いつもは動かない巨きな山たちが
突然、立ち上がって天空を掴みそうだ
現実と、非現実との見分けがつかない
遠く彼方の眺めは、さも夢の境にあるようだ
鋭角の風防ガラスは猛烈に幻へ近づこうとする
自動操舵の持ち手がリアルを正確になぞった
サンバのリズムとともに目眩が襲う
曲がりくねったカーブが激しい加速を抑え
やがて隧道、幾つもの光が明滅した
さらに直線とサンバ、加速が融合する
山々が哮りたち、凶暴な走りはリアルを逸脱する
彼方へとつづく夢の輪郭が眩しい
自由詩
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atsuchan69
2024-09-04 07:27:45