異星人
ミナト 螢

誰かを好きになるなんて
思ってもいなかった

形の違うクッキーみたいな
心と心を抱きしめて

ボロボロ泣いたり
ぺろぺろ舐めたり

自分が生き物だって
初めて気が付いた

寂しくなったり
苦しくなったり

想像の中でしか
会えない日なのに
君を感じるような匂いや
雨の音が美しかった

君と手を繋ぐために
指の数は足りている
ただ自信がないだけだ

あぁ自信てヤツに
色を塗りたいな

それを君に見せたら
笑ってくれないかな


自由詩 異星人 Copyright ミナト 螢 2024-09-02 20:29:01
notebook Home 戻る