ありじごく
soft_machine
お星さまにとどかない
きらきらひかっているのに不思議
ずっとながめているうち空になってしまった
朝はまだ水がまぶしかった
おなかの模様でちくちく逆だつ毛
たまには吸ってるって知っていて
いのちは何でも食べられます
それもはんぶんは風の日
すこし強いだけで枝ちかくへのがれるけれど
たいてい何かにふるえている翅を
うすでの網にほうってくれる
時間にあやつられる糸
午后はぼんやりと
汗をかくいきものの影を複眼で見る
さぁさぁ、早く会ってなぐさめよう秋です
緑が焼けてしまう頃
食べられたわたしも蛹にかえろう