記念
たもつ
何もない風の中を
垂線
あなたから真下へ
昼間の備蓄倉庫
その物陰で
生まれては
消えていく
雲の断片
写真の中
あなたは記念になるものなど
何も欲しがらない
いつも
きれいな口をしていた
わたしたちの戦後など
もう誰にも
届かない
自由詩
記念
Copyright
たもつ
2024-08-17 07:13:09