正しき堕落のススメ
涙(ルイ)


********************

こじつけだってなんだっていいんだ
生きる理由になりさえすれば

********************

僕が眠れない夜は 
君も眠れないでいてくれたらいいなと 
ほんの少しばかり考えて 
それから 
君の夢になれたらなんてことを 
思ったりするんだ

********************

いつになく饒舌だねと云われると
とたんにしゃべる気を失う

********************

誰だって 自分のことはよく思いたいものなんだよ

********************

思い出が重たすぎるから
もうこの辺で置いていってもいいですよね

********************

死ぬまで同じことを繰り返すつもりなの?

********************

そんなに優しくしないでよ
中ってしまいそうになるじゃない

********************

誰の中にも時限装置は備わってるんだ 
聞こえないかい 
その胸の中で秒針がカチカチ云うその音を 
きっかけさえあれば 
誰しもみんな 爆発する機会を狙ってる

********************

産まれたんじゃないの
堕とされたのよ
だからとことん堕ちて
どん底まで堕ちてみましょうよ
この世に復讐してやりましょう

********************

さっき見た夢の続きをどうしても見たいから眠ろうとするのに 
夢の続きを見ることは 永遠に叶わないのです

********************

私が生きていても きっと世界の邪魔にはならないのだろうけれど 
きっといなくても それはそれで 誰も困らないのだろうと思うのです

********************

人は皆 自分の痛みだけしかわからない生き物なんだ

********************

みんなに好かれないと気が済まないの?
ひとりでも嫌われたら終わりなの?

********************

人生を悲観できるほど 私は何もしていない

********************

人に優しくできるかどうかは
自分に余裕があるかどうかだ

********************

病気の人がこんなにもたくさんいるのに
安心できないのは何故だろう

********************

描かざるをえない悲しみに せめてもの光を
たとえばそれは漆黒の闇を照らす青白い月のような

********************

人生が旅というのならば 
いつかはどこかへ帰っていくのだろうか 
帰る場所など最初からない者にとって人生とは 
どこへたどり着くかもわからない 
流浪のようなものなのに

********************

眠くなったら眠ればいい
お腹が空いたら食べればいい
暑けりゃ脱ぐし 寒けりゃ着るさ
大概のことはどうにかなる
だけど生きるのがしんどいとき どうすればいいのか
未だによく解らないんだ

********************

言葉に切り裂かれることだって あるんだぜ

********************

なにもしない人間に限って
ベラベラと能書きを垂れるものです

********************

移ろいゆく季節に 未だうまく馴染めない
天気予報は明日も曇り

********************

死にたいが消えなくて
死にたいから逃れられなくて
結局 死にたいを抱えて生きるより他ないのです

********************

待つな 求めるな 期待するな

********************

憶えたことは 誰にも奪われない

******************** 

薄っぺらい希望を掲げるくらいなら
絶望を胸に抱いて眠りたい

********************





自由詩 正しき堕落のススメ Copyright 涙(ルイ) 2024-08-14 03:40:27
notebook Home 戻る