No.34
海
残酷な絵だからと
もう誰も教えてくれない
焼け爛れた日の記憶
キノコ雲に被われた
町にいた人々のことを
スクールバスはどこへ行く
地球は机上で分断され
核の傘という見事な絵空事
地球は一つという
不都合な真実を歪めて
今日もどこかで砲弾が鳴る
自由詩
No.34
Copyright
海
2024-08-03 18:48:15