泣いてもいいならいいな
秋葉竹



 

「愛してる」
街は魔法の夢みたい
ピンクの文字が流れてみえる


ペンギンが
空をみあげて夢をみる
姿みたいに街角に立つ


天使という
名前の雨が降る夜は
持ってる傘もささずに歌う


溶けたチョコ
みたいに心の底で泣く
ホントは甘い夢の決着


とろとろの
からだをちゃんと棄てたくて
心を凍らせ口紅を塗る


おとななら
悲しいときは悲しいと
云って泣いてもいいならいいな


ララバイを
聴いた気がする賑やかな
駅の待合室の幻聴?


アラームが
暮らしの中で鳴る朝に
じぶんを探す鏡の囚人









短歌 泣いてもいいならいいな Copyright 秋葉竹 2024-08-01 08:29:23
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