嘘つきが好き
秋葉竹
くちびるを
キス顔よりも尖らせて
正論云うから、絵画にしたいな
AIが
こんなやさしく髪の毛を
撫でてくれるし、愛してくれるし
光る夏
蝉の死骸の中にある
報われなさを踏んでから知る
パラソルを
借りているのはその影で
読書をするってそれだけのため
エアコンが
無ければひとはこんなにも
やさしい愛を確かめ合えない
通信が
無ければひとはこんなにも
ひとの気持ちを知ることも無い
ひとりでも
生きてゆけると云う嘘を
奥歯を噛み締め信じるフリする
やぁみなさん
最後の最後に審判が
あるならそんなに笑ってられます?
そんな問い
軽く片手で追い払い
笑っていられる嘘つきが好き
短歌
嘘つきが好き
Copyright
秋葉竹
2024-07-27 10:59:57