スナック傭兵
山内緋呂子

お早い朝ですね

・きんぴら

・なすの煮びたしは常時

・つけものは時価(夏は廉価)

・会いたいの白和え

・やってできないことはないたたき(オクラ)

・二度目ね天ぷら(ゲソ揚げ)


そうですか、タクシーの運転手さんで。
しらこ 食べますか?




人にものを頼むのですか?




あたしもねえ、若い男にものを頼みました。
白いカーテンをとりつけて、と。
のぼり台も買ってきてないのよ、と。

昼からギターをかき鳴らしているので
あたいをかき鳴らしてよ的な?
的なことを申せばよいのかと思いましたがカーテンとりつけ。
窓のへりから落ちそうになっても、落ちるか!と とりつけ。


仏壇に白飯をてんこ盛り
カレーと墨汁は是
白飯を少しお湯にまぜて つけおきしとくと とれるのです


固形物の咀嚼が一番だ

お客さん、ガーゼのハンカチを持ち帰り
ポケットの中でもぐもぐすると、固まるから
鉄、銃、ナイフなど持つな



ああ、朝
枝に止まるもず
こちらに来るかと
看板下の重し石 投げようとしたら








重くて持てない



ひとに ものを  た・の・む















2004・7






自由詩 スナック傭兵 Copyright 山内緋呂子 2005-05-21 16:46:56縦
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