魂の過程
ひだかたけし
クリーム色した
吊り橋状の細長い途、
奥まりずっとずっと続いて
あゝ全てから裏切られ裏切り
生きて来たこの身、掬い取られ
束の間、心にしとと慈雨降り頻り
深い深い渓谷を見下ろしながら遥かなる響き
清流の流れ透明に静か照り輝く光の穏やかさ
虚脱と哀しみ抱え
この地に根を下ろし
光と闇の狭間を貫き通して
吊り橋状の細長い途を辿りゆく
あの遥かなる響きと光の穏やかさ
たしかに確かに観聴きし向こう対岸、
辿り着きて 、
この身、知るのだ 思考・感情・意志
それぞればらばらに生動し始めるのを