七夕ストーリー
キャサリン

そよ風の様な彼の残り香は
あっという間の出来事で
まだ腕の中の温もりとして私の中に記憶する

邪魔が多くて藍せない日々を恨めしく想う
いっそ邪魔も藍せたらと難しく想う
どこかで誰かが嫉妬する

彼が24時間そばにいてくれたらと
叶わぬ願いを笹の葉に認めて天の川に流す

今日も彼はどこで何をしているのだろう
来ないねと想いながら彼もまた私を
どこかで待っているのだろうか

なんて天の川に見立てたアールグレイで
喉の渇きを潤す今日というこの日が過ぎる


自由詩 七夕ストーリー Copyright キャサリン 2024-07-06 13:24:29
notebook Home