桜貝
ヤギ

綺麗な声に目が覚めた
立ち上がって海岸線を歩く
波音と風音の穏やかに響く砂浜に
僕は桜貝を見つけた
手に取るとひんやりと冷たくて
薄桃色が微かに温かかった
温めるためか 温まるためか
そのまま掌に包んで
ポケットに入れ
僕はまた歩きはじめた



自由詩 桜貝 Copyright ヤギ 2005-05-20 02:18:45
notebook Home 戻る  過去 未来