好き。
秋葉竹




ただの

バッカみたいな
幸せを
声、こわだかにかたるんだ

そこには涙が伝うとか
笑顔に戻れる日を夢み
いつしか心は捻られて
ただ春の陽の清らかな
とわを感じている景色

いまは春の香りだけがする。
春はもう目の前だから。
つくしをみた
散歩途中
かわべりの
あさまだき。

あたたかく
そしてやわらかい季節が
泣かないで
そしてなににも迷わず
やって来てくれますように。

辛いことしか無いなんて
けっこう笑っちゃうよな
あたりまえ。

どこにでもある素敵なこと
なんどもなんども知ってるよ。
味わったことも無い、
流れの旧い夢とか、震える罪とか。
けっこういっぱい、知ってんだ。

ふと気がつくと
爛れるような聖者の性さえ
つまらないで
すましたいな、夜は、もう罪。


卒業だけを手のなかで知って。
そらをみあげる悲しみの影を
いつまでも嘘みたいな僕の夜を
君と光ってた夜もあったよね。

そんなはずじゃ無い、
辿り着けないあの君のやさしい声。

好き。

絶対、忘れられない幸せを
しんじているのは正しい気持ち。





 




自由詩 好き。 Copyright 秋葉竹 2024-03-26 20:01:40
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