今夜はおでん
秋葉竹


  

(短歌八首)

どくどくと
流れる真っ赤な血の音に
気づく冬日のバス停に立ち



落ち込むと
いうよりすこし反省を
しているだけの雨の日の花



夢を二度
みたらホントはあのひとが
帰って来るといいと泣いてた



闘いを
やめたいほどの暗闇が
心を覆うことを知るよる



なぜ笑顔
なんかでいられるあんなにも
悲しい嘘をつくその口で



本を読む
ことをしばらくしてなくて
休みの日には掃除をしてる



自由には
なれないことは知っている
ただ少しだけ罪を消したい



真っ白な
血って無いって信じてる
通っているのが情熱だから



ひとがみな
しあわせそうにみえるよる
カラシ多めでおでんを食べる










短歌 今夜はおでん Copyright 秋葉竹 2024-02-27 23:31:34
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