サーカスの流民
TAT




























新しい街に引っ越す
日の朝の
指が冷たい感覚が好き





まずチェック
スーパー
パン屋ラーメン屋
ホームセンター
百均ショップ




この街の
コロッケ屋さんパン屋さん
生きてゆくなら命は賭けろ















まぁ二年
せいぜい四年
旅一座
バンドワゴンのディアボロ芸者




腕時計
朝の五時から六時半
東の地べた
大きな光





「弱い者にパンを投げて驕るな」と
独楽の木田さんは毎回怒るけど
猫カフェでまたたびをオプションする癖は
死ぬまで直らないしなと
我ながら思う











親も
故郷も
思い出も
川に流して
日はまた昇る
















あたらしい
朝が来た
希望の朝
空中ブランコ
サーカスの夜














































































オーケンの
「キルプの軍団」に
出てくる百恵さんに
この短歌等を捧ぐ






身も皮も肉も骨も



































短歌 サーカスの流民 Copyright TAT 2024-01-10 23:38:19
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