未知
ひだかたけし
仄かに明るいこの冬日
雪は遠くで降っていて
陶然と一陽に木霊する
数千数億の銀河の渦が
降ってくるよなこの今に、
艶めく若芽の燃え出づる
未知なる時を紡ぎ出し
感覚を越えてゆく
*
憧れ、郷愁、予感の
余韻の奥処に輝くもの
わたしが私であって
私ですらあらぬもの
未知が胸奥から押し寄せる
未来から過去へと遡行しつつ
溢れ流れ感覚を超え
この瞬間 この意識に、この私に
自由詩
未知
Copyright
ひだかたけし
2023-11-24 15:53:39
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