嫌なことがあったとき
愛心
私の胸の奥の柔らかいところに
靄がかかって痛みが走る
肺を潰されていくような錯覚に陥り
呼吸が出来なくなり
次第に息は浅くなる
同時に脳内でガンガンと
後悔とか怒りとか悲しみとか
不安とか苛立ちとか
情けなさとか自己否定とか
そんなものが魔女の大鍋の中
ぼこぼこと浮かんでは消えて
ただひたすらに自分で自分を責め立てる
だから人間と関わりたくないんだと
その他大勢全部ひっくるめて
全ての人間を拒否しようとする
そんな救われない心を救うのは
同じく人間だとも分からずに
甘いお菓子と惰眠を貪り
我に帰るまで
私はただ私だけを
肯定し続けるのだ