gastronome 1-10
AB(なかほど)

 

イカのものすごいとこというのが
君にとってどこまですごいことなのか
よくよく聞けばイカの耳も使うとか
 
 
 
ビールと合うのかなと言ってるそばから
くさい くさいといいながら
彼女はくさやを千切って笑って食べた
 
 
 
まだ当たり前のように季節には穀物が実り、
スクが浜に、人に感情が、
まだ当たり前のように、月は空に
 
 
 
はじめてのんだのは ぎぶみいこーら
っていってもらったやつだよ
かんじかけないけど えいごつかえるよ
 
 
 
あかん
なんでこないなすまし汁の味で
涙でよんねん
 
 
 
糸瓜はちょっと手間をかけると
ポチャポチャと
自らの汁に漂いだす
 
 
 
生地には恥ずかしげもなく
「好き」とか「愛してる」とか「ダーリン」とか
そんなのはもちろんありったけ入れてやれ
 
 
 
いつものとおりだと泣いてしまうので
美味しいお菓子の作り方で
カレーを作る
 
 

ああ でっけえ鮎とってえ
一番辛くて臭いい あじずし喰ってえ、、
ほんでえ、、母ちゃん喜ばせ
 
 
 
当たった顔の 谷やんを
誰も見たこと ないけれど
負けても笑う 谷やんの
その顔を見たくて ホルモン屋
 
 
 

  


自由詩 gastronome 1-10 Copyright AB(なかほど) 2023-11-21 19:26:06
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