うすっぺらい
武下愛

根底にあるものは確かにあるのに。表現するまでにとてつもなく時間が必要なのに対して。いつまでも付きまとう札。レッテルでもいいし名札でもいい。私にはまだまだかけそうにない、題材が山のようにある。自分にとっては重いのであって。風景の一部の私は。普通にしか見えないのだ。抱えていることは誰もが持っていて、すれ違う交差点での、風景でしかない。すれ違う度に安心してる。誰にも打ち明けずにいる事全てが。私にとっては薄っぺらいのかな?私が表現していることについて。色々なことを問いかけている。

ずっと付きまとっている。自己評価や他者からの評価に対して。すなおにありがとうございますとは言えなくて。もっともっとって。評価される度に。自分の存在を見ている。正しさは誰かの手にゆだねられている。何故なら優れているという点は。自己評価の底から生まれる。それは誰よりも、それは何よりも。うすっぺらい。

根底にあるその眼だけでいい。根底にあるその答えにたどり着いて。初めて。限界についてふれていく。誰よりも目線を低くしてるのは。誰よりも目線が高いことにつながって。いるのかもしれないよ?うすっぺらい自分から。守ろうとする者へ。の言葉を。自分に課せられている言葉は傲慢であってはならない。何故ならば、傲慢さは誰よりもうすっぺらいのだと。教えてくれる。

作品一つで語るのが。与えられた資格であり。語る全てを明かしてくれる指標である。決して甘えるな。言葉一つ。守れないものに。誰かを守れるとは思うな。わたしからわたしへ。


自由詩 うすっぺらい Copyright 武下愛 2023-11-18 17:33:36
notebook Home 戻る