ある年の日曜日
番田
何でも無い午後の風と
悲しい思いがする そんな
毎日の中を流れている
公園の前で
何でもない日々にある
今は そんな 感覚と
意識の中で生きている
電子工作の手を止めて
自分であることはなぜだろう
木々は揺れている そして
僕のいない部屋で
一体何を思えばいいのだろう
遠くの砂漠の街で
行われている紛争と
僕の体に訪れた秋 それから
また冬が訪れるのだろう
*
株式は月曜日に暴落するのだろう
人々の願いもなくさせられた
音楽に彩られた空間に
聞こえてくるのはリズムだけ
自転車で隣町に向かう
無印良品の 雑貨を 見に
どこに行くのだとしても帰ってくる
何を そこで しようとも
日は陰り始めた
僕の目に映るのはピアノと
それから 譜面
触れたことのない鍵盤