ある年の日曜日
番田 

何でも無い午後の風と
悲しい思いがする そんな
毎日の中を流れている
公園の前で


何でもない日々にある
今は そんな 感覚と
意識の中で生きている
電子工作の手を止めて


自分であることはなぜだろう
木々は揺れている そして
僕のいない部屋で
一体何を思えばいいのだろう


遠くの砂漠の街で
行われている紛争と
僕の体に訪れた秋 それから
また冬が訪れるのだろう



株式は月曜日に暴落するのだろう
人々の願いもなくさせられた
音楽に彩られた空間に
聞こえてくるのはリズムだけ


自転車で隣町に向かう
無印良品の 雑貨を 見に
どこに行くのだとしても帰ってくる
何を そこで しようとも


日は陰り始めた
僕の目に映るのはピアノと
それから 譜面
触れたことのない鍵盤


自由詩 ある年の日曜日 Copyright 番田  2023-10-22 13:09:35
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