朝の天使
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罠にかかった小鳥を
まだ暗い空に放した
迷いのない姿にほっと胸をなでおろす
百のけものが
身体の中で溶けて通らなければ
どんな鳥も放せない
太陽が空を焼きはじめるのを
部屋の影から見ていた
テレビは嫌い
なんというか
目に騒がしいから
わたしはあなたを残せない
そう話す時に嘘があって
あなただけは残せる
そう話す時にも嘘はあって
歌が上手な男の子がいて
歪んだ大人が天使を生みだした
私もそういう大人になってしまったのだと分かる
透明な歌が朝日にとけてゆく
自由詩
朝の天使
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soft_machine
2023-10-02 10:16:12
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