座標に座る
水宮うみ

いたみはずれ毎日は窓をあける肌の向こうの空を空にする



狼の眼に朗らかに根を張った無限を恨む娘の痕跡



数パーセントのスパイと戦闘後吸うパイセンとスーパー銭湯



屋上のこの世で一番の愚か者にだけ吹く春一番で



僕が正しさと暮らしていた時に君は優しさと暮らしていた



数学は話し相手 自分よりも理屈の通った返事をくれる



永遠を綺麗だなって思うのは存在しないものだからだろう



具体的すぎてめちゃくちゃ面白い話を聞いてめっちゃ笑った



二千一世紀の日影 一万年前の貴方の影を追ってる



短歌 座標に座る Copyright 水宮うみ 2023-08-10 21:49:45
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