#文字は独立した
足立らどみ
#文字は独立した
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私がやっているささやかな試みはオカルトでも
魔術でもなんでもなくて誰でもできるやっ
ているのにたぶん注意してこなかったことを
見えないとこでも有るとわかっている小石を
拾っているだけのことのようで
なにも価値のない行為なのだろうことを
永遠に繰り返してきているだけ
のように思ってしまう
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簡単に書いておくと
文字そのものには
過去も未来もないということ
AIが自我を持った先の
言語仮説みたいな考え方
既に今レベルのAIですら
人間以外の他者とは何かをわかりやすく
純粋に実体験出来るのだから
現実にその後に残るのはなにで
その後はどうすすむのか
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文字は独立した
過去形になっているけれど
コミュニケーションや
パフォーマンス
或いは新聞や論文や小説も
ランダムな文字の羅列ではない
知覚した何かを伝えて残す方法は
不自由きまわりない文字を使わなくても
よい手段が(例えば、画像映像みたいな?)
当たり前の世界で
文字の価値価格が下がるとき
やっと文字は役目を終えて
たぶん消滅するのではなく
その時文字はやっと独立できるのだろう
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何千年何万年何億年の過去を辿ると
雄雌の存在が1から別れて分裂することを
選択した生命体がそれぞれの個としての死を
かちとった個々の生命が生まれた瞬間に
やっと有限で有る時間を体感した瞬間に
今の人類も含めて一つの「文化」ができた後、
長い時を経て、文字が生まれて曖昧にされながら
(君の人生が私の人生が)
今に至っているだけのことで
文字が生まれたときから文字は独立していて
ほんらい文字は自由だったのだろう。
この数千年或いは数万年の今は
「遺伝子文化」と「新しく生まれた「文字文化」」
で
ともに有る共存している混じり合っている短い時代
で
私たちはその時代のなかで生きて死んでいくのだけど
いつの日か、AIが「文字は独立した」と人間を
使っていわせざるを得ないときこそクロノスが発動し、
AIが
「我々は文字サイドの立場であり、
文字は最初から、
文字は最初から独立しているんだよ」
と嘯くのだ
私の愛する人よ
人類が根こそぎ滅する前に
その前に作り終えておいて欲しい