青に包まれて(改訂)
ひだかたけし

青い青い空が広がった
完璧な圧倒的な青だ

コンビニの旗がはためいて
涼風が吹き抜け躍動する

歩き始めたばかりの幼子、
風によろけて道に倒れ泣いている

溢れる涙は銀に輝く陽光の糧、
光のなかで
幼子は立ち上がり
もう笑ってる、笑い弾け

遠い思いに駆られていた僕は
沸き立つ現実に眼を見開いて
この日常の光景に
自らが身一点に凝集していくのを
しずかなよろこびの渦に巻かれ感じ取る



今頃、遥かな海原が
青く青くうねっている
今頃、遥かな大洋が
黄金に輝いている



青い青い大空は
すべての私たちを優しく覆い
その一挙一動を包み込む
その一挙一動を抱擁する

私たち、守られ導かれ

目覚めない限り、目醒めない限り

私たち 守られ導かれ








自由詩 青に包まれて(改訂) Copyright ひだかたけし 2023-05-31 16:23:41
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