通行人1
空丸
駅前で少し遅めの「朝定食」を食べる。
ご飯、焼鮭、大根おろし、味噌汁、生卵、漬物という定番だ。
客も少なく静かなテーブルに座り、ゆっくりした朝を過ごした。
バス停がある時代を生きている。僕はすでに待ちくたびれた。
前に出過ぎだ。もっと下がってみよう。地球全体が見えるまで。
羽根をたたみなさい。すると自分自身が姿をだすだろう。
解像度をもっと上げろ! 受け入れることができるまで。
静かな朝が台無しだ。
店を出ると雀がちゅんちゅん忙しい。
小さな影にはちゃんと嘴があり尾っぽがある。
自由詩
通行人1
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空丸
2023-05-27 11:30:11
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