託す
草野春心
読みさしの本に
めがねを置いて
電気をけして寝る
かぜのたたく
春のよる
飼っていた 小さい いぬ
ゆめのなかで やわらかく
きみの手にだかれている
渦になり吸われていく
この 時の なかに わたしは
かたい 波打ちぎわを
手渡しでたくした
自由詩
託す
Copyright
草野春心
2023-05-24 19:46:57
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