ファシの戦い(三)
朧月夜

この世界の戦いは魔導戦から始まる。
しかし、ドラゴンたちが降臨している今、
戦いは混沌の要素を呈していた。
攻城兵器などは廃れた時代だったのである。

アースランテは手懐けたドラゴンたちによる、
上空からの攻撃に力を注いだ。
そして、ファシブルのドラゴンたちも応戦する。
ファシの城壁の内側からは、弓兵たちがアースランテの兵を狙った。

「一体何をしているのだ、わが軍は?」
ハッジズ・ア・ラ・ガランデは怒声を発した。
「この場にグーリガン・ハルガンテがいれば……」

グーリガン・ハルガンテとは、アイソニアの騎士の偽名である。
「しかし、彼なくしてもファシの街は落とせるだろう」
その言葉はやがて現実のものとなるのだった。


自由詩 ファシの戦い(三) Copyright 朧月夜 2023-05-20 23:31:46
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クールラントの詩