夢の底(改訂)
ひだかたけし

夢の底を揺蕩えば
思い出の予感に
陶然となる
夢の向こうとこちら側
遠く近く狭まって
底の底に横たわる
わたし独りのたましいが
融通無碍に踊り出す
進む夜の青い時
深い眠りに揺蕩って
夢幻の次元に憩いながら
一つの世界を目指している

遠く木霊する夢の向こう
わたし独りのたましいが
いつか必ず行き着くところ
解き放たれて、解き放たれて
いつか必ず澄み住むところ









自由詩 夢の底(改訂) Copyright ひだかたけし 2023-04-29 16:37:59縦
notebook Home 戻る