こころのらっぱ
秋葉竹




どうして
これほど素晴らしい世界に
悲しみや苦しみが
絶えないんだろう


今朝カーテンを開けると
水色の空がとても嬉しい気持ちに
させてくれたんだ
綿菓子みたいな白い雲もね

甘ぁーい気分に
してくれたんだ

好きなひとに
告白するときのドキドキを
想い出してみることも
行ったこともない異国の街を
夢みることもありかな
って

なんてこの世界は
眩しいんだろう
どうしてこの世界は
キラッキラに
輝いているんだろう

明るい朝に
そんな爽やかな心になれた

けれども知っているじぶんもいて
こんなに素晴らしい世界にも
棘みたいな悲しみや
傷みたいな苦しみも
けっして無くなったりしない
それは人が創り出した街ではなく
むかしからある自然のように
けっして絶えることなく
在りつづけるものなのだと
知っているんだ
知っているんだよ

だからこそ
こんな爽やかな明るい朝の
たいせつさが
わかるし
だからこそ
この愛を伝えるための
こころのらっぱを
吹き鳴らすんだ

言葉にすると
こんな感じかな?

『だからこそ
みんな
愛しているよ
愛しているんだよー』

それは
甘ぁーい
いちごシロップみたいでも
こころをやさしくする
レトロなメロディーかも
しれない









自由詩 こころのらっぱ Copyright 秋葉竹 2023-04-28 08:21:15
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