いっしょにいようよ
秋葉竹


 

あたし
くるっちまいそうなくらい
ホンキのこがねいろの恋を
してしまっている
みたいなんだよなぁ

わかりやすい夢を
ひとつふたつ蹴散らしても
やすらかな陽気な日常を
静かな湖の底に沈めてしまっても

この恋を
叶えたいと
希うんだ

それで
残った悲しみが
みあげる夜空にちいさく輝いて
スーって
流れ落ちて
小さく遠くなってゆき
もはや消え去る直前に
もう一度
死の直前の煌めきと
忘れられない
甘かった
幼少時代の幸せなあたたかさを
あたしのこころに最後の
トモシビとして残して
そしてそのあと

消えてゆく
消えてゆくんだよ


あたし
くるっちまいそうなくらい
ホンキのこがねいろの恋を
してしまっている
みたいなんだよなぁ

生きて
生き残って
生き延びて

この恋を
灯しつづけたいと
希うんだ

ほんとだよ
とても素直なやさしい純一な
恋心を
けがさないって約束できるなら
あたし
もしか

だけど
夜空だって
翔べるかもしれないよ

はぁと








自由詩 いっしょにいようよ Copyright 秋葉竹 2023-04-23 18:33:54
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