春の色
秋葉竹




冬が去り
いまから春だという朝は
空いちめんに
やさしいほほえみ

溶けだした
ソフトな氷の色に似て
ふふふとわらう
ななしょくのゆめ

恥じらいの
朱色の頬を想いだす
てんねん仕立ての
朝焼けが好き

手をにぎり
横顔を視るそれだけで
幸せ色が
いっぱい掬える









自由詩 春の色 Copyright 秋葉竹 2023-04-22 14:54:06
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