蟷螂の斧、ふりかざし
秋葉竹


 

や、やぁ
みなさん。

大きな希望がなくても
別に何もしなくてもいいんだ。

満開の季節は
もちろんのことだけど
いまさっきの桜の散り際だって
美しかったよ。

あなたがなにをしたいのか?
わたしがなにをしたいのか?

それはそれとして、
実際生きてて想うけど
人って、愛が、
ほんの少しだけ、たりないよねぇ?

やっぱりいちばん可愛いのは
じぶんじしんだからね、
ふと
やって来た道や街を
振り返って想うんだ。

ほんとうの愛の人って、
利他主義者なんだろうか?




や、やぁ、みなさん。


けっこう頑張って
生きてん、よねー?

くっだらない悲しみや
おちこむほどの不安や
あざやかな悪への憧憬を
みないふりとか
できるなら、そうしようか?


斧をふりかざした
蟷螂のようなキワドイ心を
持ちつづけていたいと

やるせない夢でも
みつづけながら。










自由詩 蟷螂の斧、ふりかざし Copyright 秋葉竹 2023-04-13 20:09:58
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