はるのひかり
秋葉竹


  

まひるの
やさしい風が吹くころに
きらきら
ふりそそぐあたたかい
はるのひかり

あたらしい
一年が始まります

すこし
わくわくする
ひかりの舞踏が視えます

ひらかれた世界を
歩くと
気づけば
大きな希望に
背をおされているようです

なにを
希うわけでもなく
なにを
望むわけでもないのに

この
青空の下を
この
風が吹いてゆく
どこまでも
どこまでも

そうして
北の街にも
南の国にも
あのサバンナにも
氷の大陸にも

この空は確実につがなっていて
この想いも確実に流れてゆくだろう

すこし
石の多すぎる街に住んで
いまは視えない
豊かで荒々しく
細やかで繊細な
大自然や小自然の風景を
想い描いて
驚いた
ふと気がつけば
浅く微笑んでいるじぶんがいた







自由詩 はるのひかり Copyright 秋葉竹 2023-04-11 07:46:17
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