はだし
soft_machine
革の中に 息を預け
爪の尖は 岩肌を咬む
裸足で感じにくくなったもの
静かに回転する
弦たちと藻
くつ裏の結晶
それでも掴めない寝床は浮かぶ
きしむ涙も
乾ききったら
もう、はだかと呼ばれず
(きっと、ただ傷つけあう)
地下の千年墓地でかげろう
開ききった唇を
柔らかい棘と
芥で充たす
そして縦にはしる飛行機雲は
薄い本式
輓かれた影も
ひと粒が甘い
炎みたい 泡に追われながら
ふり返る
身体の一部
お前は早く 列べ
まだ、泣いてる暇がある
(髪の結びかたも知らないくせに)
(血の意味も分からないくせに)