とうめいに すみわたる(改訂)
ひだかたけし

軽やかに
紡ぐ
内から
沸き上がる
思考の糸を
生まれたての
子供のように
普遍の宇宙を
舞いながら
世界の響きに
身を委ねて

沈み込む虚脱は
苦痛の肉体と共
忍耐を背負い
いずれ
普遍の宇宙へと還る

救いはない、報いはない
ただ無垢な魂の深みが
覚醒する意識に
在ることの驚きと新たな次元を
わたしの世界への宇宙への
帰属を
束の間に開示する

喜び歌え、歓び踊れ
己という意識の舞台で
遠く伸びていく
異界の声の木霊に

世界は空無ではない
雷鳴は轟き瞬間を永遠にし
驚異と超越が共鳴する、
鮮明な意識の次元が
必ず到来するから


軽やかに
紡ぐ
内から
沸き上がる
思考の糸を
生まれたての
子供のように
普遍の宇宙を
舞いながら
世界の響きを
掴み取る

掘り起こせ、在ることの新たな意味を
突き抜けろ、意識という壁の向こう側へ

わたくしというそんざいが
とうめいに すみわたるマデ









自由詩 とうめいに すみわたる(改訂) Copyright ひだかたけし 2023-03-24 16:33:01
notebook Home 戻る