独り言3.26
ホカチャン

○「青春の回想4」

僕の友人の話である
中学生の時に二つ上の先輩から
いきなり呼び出されてめちゃめちゃに殴られた
どうして殴られたかはまったく心当たりがなかった
しかししばらくするとそれが漏れ伝わってきた
同じクラスに地域で裕福な家庭の女の子がいた
きれいで上品な子で、当時地域では珍しいピアノを習っていた
また、弁当はその当時貴重品だったパンを一人だけいつも持ってきていた
僕たちは麦の入った飯におかずは梅干しに漬け物という感じだった
友人は余ったパンをくれるというので喜んでいつも食べていた
それを伝え聞いたその先輩が
嫉妬したのか激怒して殴ったというわけであった
というのはその先輩はその子が大好きだったようだ
俺の彼女から貴重なパンをもらっておいしいそうに食べているのは絶対に許せぬことだったらしい
その後その先輩は頭がよかったということもあって
学校の教師になり最後は高校の校長として退職したという話である

○「泣き笑い人生」

人間ほど笑う動物はいない
人間ほど泣く動物はいない
泣き笑いは人の道なのだ
よく泣いてよく笑った人間ほど
深く生きたということになろう


自由詩 独り言3.26 Copyright ホカチャン 2023-03-19 11:01:50
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