円
日朗歩野
子供のころの
キーホルダーだの
ネジだの
なんだのかんだの詰まったクッキーの缶
実家から
忘れていたかったはずの
好きじゃなかったはずの
子供時代が
悪くないものに思えた
昔の歌を聞くのが
思い出をたどるのが
大切なことになった
これからの僕は
途切れていない
ひとつの円だ
自由詩
円
Copyright
日朗歩野
2023-03-18 20:56:53