夜想26
ひだかたけし

砂漠の天空に
荒涼と輝く太陽、

孤絶 私を殺すなと

喉を震わせ
声 発しながら

渦巻く無機物に恐怖
吐き出し 切り

到来する 微睡みの覚醒の内、

肉に熱、
貫かれ

心に言葉、
湧き溢れ

ふと 気付くと、

この震える宇宙 春 ちかづく。


自由詩 夜想26 Copyright ひだかたけし 2023-02-28 21:17:27
notebook Home 戻る