乗り合いタクシー
足立らどみ

駅から家までゆっくり歩いても20分のところを
疲れ切ってしまっていてタクシーに乗った
途端に
意識が朦朧としてしまったら

途中で何人かの人が乗ったり降りたり
乗り合いしてきたのだが
顔を思い出せない知らない人たちだった

タクシーの運転手さんは
お客さん大丈夫ですかと
幾度か聞いてきて
その都度返事を返していたような、、、

しっかりと意識が戻って
改めて家に送ってもらおうとして
メーターを見たら
33000円プラスアルファー

カツカツの日常生活をおくる
しがない令和の会社員にとっては
大金の額で
持ち合わせていなかったので
カード支払い出来るかと聞いたら
大丈夫だという

33000円プラスアルファー
無駄な出費をしてしまった
私の人生そのものだ

思っていたら、、、

あ、布団から足が出てたよ

*

川の字や璧をいだかむ罪人は寝相よろしゅうキの字となりぬ



//.




自由詩 乗り合いタクシー Copyright 足立らどみ 2023-02-26 05:05:05縦
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