ぬまへ
ひだかたけし
ひっかかるような
にくたい
かかえ
ぬまへ
だれもちかづかない
ぬまへ
ざわめきながら
わきたちながら
ぬまへ
殴り倒す
声、裂け震え
残照のヒビキ
立ち塞がる壁
哀しみの歓びの
里、遮られ
微睡みがちな
覚醒にて、
沈み込み
底へ 其処へ
よろこびきおく
きざまれた
にくたい
かかえ
ぬまへ
だれもちかづかない
ぬまへ
ことばわすれ
きおくなくし
ぬまへ
ねまへ
広々開けた意識に
魂、担い
月の光 白く伸びる、
ぬまへ
自由詩
ぬまへ
Copyright
ひだかたけし
2023-02-22 20:18:15
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