白色矮星、
印あかり

白色矮星、
大切に ハンカチで包んだ
時間に刻まれて、
泣いていて かわいそうだった

音ではなく 文字でもなく
心臓に「ありがとう」をもらった
もらいすぎて溢れて、
勿体ないよ って笑ったら
わたしは体が崩れてしまった
だけど痛くなくて、怖くなくて
祝福だ! とすぐにわかった

崩れた体は、チーズのように
伸びたあと、そこでちぎれて
またちぎれて ポロポロ
いつの間にか 光の粒になって
見えなくなって

やり残したことはありませんか

何者かが
それを最後に、わたしは


自由詩 白色矮星、 Copyright 印あかり 2023-02-19 19:42:13
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