寿司屋にて
服部 剛

歌唄いの友達に
茅ヶ崎の寿司屋から
LINEを送った

「ネタの並びが
顔のようである」

今頃君は
八王子のライブハウスで
ギターを掻き鳴らしているだろう

僕がそっちにいなくとも
君がこっちに来なくとも

LINEは
僕等のえにしをつなぎ
それぞれの夜に
夢を見る



木目の卓に置いた
スマホが、ぶるっと鳴った











自由詩 寿司屋にて Copyright 服部 剛 2023-02-11 17:16:38縦
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