あなたのために鳴る鐘の音
秋葉竹


  

夜空をみあげると
冷たい星たちが
まるで懸命に暖かくなりたいように
瞬いている、

白銀色に
想いを寄せて

いるのか?

私といえば
あいもかわらず、
からだに焼きついて
剥がせない
キツい不安も
あったりするかな、

ま、生きるって
生きてゆくって
そんなもんだと
わかっちゃいるんだけどね。

ただそんなとき
うまいうたでも書ければ
けっこうなにかを
それでもだれかを
許せたりも
するんだけどね。


あなたの帰る場所には、
幸せが
瞬いて
いますか?

懸命に
探して
いますか?


私はじぶんで
うつむいて微笑いながら、
はい、
って
答えておこうかな?



もう一度、
夜空をみあげると
三日月がうっすらと微笑んでいて、
まるで星たちを温かくしてあげようと
している
みたいだ、

黄金色の
想いを放って。


リンゴンと
ベルが鳴ってる気がするのは
きっと
想い違いじゃない

幸福の鐘の音。

幸せ色に染まったあなたの
黄金の鐘の音。









自由詩 あなたのために鳴る鐘の音 Copyright 秋葉竹 2023-02-07 00:48:53
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